シリコンバレーで就活中のJさんの話
さあ始まりました!
色んな人に話を聞くブログ、第一回目です。
記念すべき第一回目は、大学院でコンピュータサイエンスを学び、スタートアップ勤務→起業を経て、現在シリコンバレーで就活中のJさんです。就活の合間に、フリーランスとして色んな企業からお仕事を受注したりもしているようです。
以下、今回のトピックスです。
- 問題になりそうなことは先に契約書を巻いておく
- 会社を成長させるために集めるべき人材と、それぞれに与えるインセンティブ(持株比率等)は分けて考える
- Co-Founderは2~3人が良い(ITサービスの場合)
- 過度な競争主義は良くない(特にエンジニアにとって)
- 投資家(ベンチャーキャピタル等)に期待すること
- シリコンバレーで就活する際のコツ
以下、本文です。
- 問題になりそうなことは先に契約書を巻いておく
Jさんはスタートアップ勤務時代、投資家との交渉に多くの時間を費やしたそうです。その原因は、(Jさん入社前に)会社と投資家の交渉が口約束で行われており、問題が発生した際の責任の所在、責任の取り方が不明確であったためとのこと。日本で起業を考えている方は、伝統的な日本の商習慣的なノリで交渉を進めると、無駄な仕事を増やすだけなのでやめましょう。
- 会社を成長させるために集めるべき人材と、それぞれに与えるインセンティブ(持株比率等)は分けて考える
人を採用したら、その人のリスク性向を見極め、株を持ってもらうのか、単にサラリーだけ払うのか、といったインセンティブの与え方には細心の注意を払うべきとのことです。Jさんはこれまでの経験から、人間は危機的状況になると責任を回避しだすという教訓をお持ちだそうなので、そういった感じがする方には株を持ってもらうのは避けましょう。
- Co-Founderは2~3人が良い(ITサービスの場合)
これは、Co-Founderが3人以上になると、単純に意思決定に時間がかかるからとのこと。
- 過度な競争主義は良くない(特にエンジニアにとって)
Jさんは100人以上のエンジニアと仕事をしてきたそうですが、エンジニアは、話の合う人と純粋にものづくりを楽しみたいという志向をお持ちの方が多いようです。そのため、過度な競争主義を取り入れると、エンジニアからものづくりの楽しみを奪ってしまうとのこと。
また、これは優秀な人材を採用する際にも注意すべきことで、過度な競争主義を取り入れると、社員が自分より優秀な人材を採用したがらなくなってしまうようです。
- 投資家(ベンチャーキャピタル等)に期待すること
投資家との交渉で疲れ果てたことが、起業を決意した理由の1つというJさん。投資家に期待することは、自分の直感を信じ抜いて欲しいということ。スタートアップは計画どおりに事業が進むことはありません。投資家には、どんな問題が起こっても、この経営陣なら解決できる、やり遂げられるという投資時の直感を信じ抜いて欲しいということでした(当然、軌道修正が必要な場合には率直に意見を言うべき)。
- シリコンバレーで就活する際のコツ
シリコンバレーはコネ社会。知り合いから会社を紹介してもらうのが一番とのことです。
以上、シリコンバレーで就活中のJさんのお話をまとめてみました。Jさん、お忙しいところありがとうございました。今後のご活躍を陰ながら見守っております!